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うちの商品の中には時々ビックリするほどお買い得な物があります
例えば、このマックルズフィールド・チェア
これを仕入れられた時には一大発見だと思ったのですが、先日の骨董祭での人気は今ひとつでした
実は昨日探し物があって、現地イギリスの専門店のウェブを見ていたのですが、この椅子と全く同じものも売りに出ていました
その値段は19世紀中期ぐらいのウィンザーアームチェアと同じぐらいしていました
ちなみに当店でのこの椅子の販売価格は一般的なウィンザーの4分の1ぐらいです
ウェブで見つけた値段は参考上代とは思いますが、それにしても当店のはお買い得ですよね
なぜ高く売らないのかというと、単純に需要と供給の関係のためです
日本ではそれほど、例えばウィンザーチェアなどと比べて人気がないので安くしているわけです
それにしても、なぜそんな値段で売ることが可能なのでしょうか?
それは、現地イギリス仕入れに秘密があります
この椅子の場合は、アンティークを扱う専門業者からは仕入れていないとだけ申し上げておきましょう
ここでも需要と供給の法則が働いているわけです
当然ですが、その法則をうまく活用しないと良い仕入れはできません
いくら現地での直接買い付けでも、良いお客さんがいっぱい付いているような専門店からはリーズナブルな仕入れは不可能です
もし、うちに販売力があれば、高いところから高く買って、目の飛び出るような価格で売ることもできるでしょう
しかし、そんな風にはなりそうにありませんし、またそんな店を目指してもいません
ところで、日本国内で価格体系が確立されていない家具がお買い得なのは当然と思われるかもしれません、
しかし、アンティークの趣味というのは必ずしも資産形成などのためにあるわけではないですよね。
ものの価値にとって、価格というのは価値判断の一部でしかなく、全てではないと思うのです。
今回は価値判断の傍証としてイギリスの価格を持ち出しましたが、もしあなたが当店で扱う家具に価値を見出してくだされば、とてもリーズナブルに入手することが可能かも、、、、、
そういうものを見つけるように常に努力しているつもりと言いたかったのでした
偉そうなことを言いましたが、こんなことは眼のある方にとっては釈迦に説法で不要なことですね
幸いこの椅子も、そんな方のお一人によって、商談中になっております
追記 売約済みです
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