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高さ46cm 天板の大きさが60.5cm x 47cmほどの小さなテーブル
折畳んだ状態から広げるやり方がちょっと変わっていて、天板だけを90度回して右のような状態にします。
ちょっと不思議なのは何の為に折畳むのかというところです。
畳んでも殆どサイズ的には小さくなるわけじゃないと思うんですが
もともと、かなりコンパクトな家具ですし
しかし、アンティーク家具、特にイギリスの家具は折畳んだり縮めたりする仕掛けのものが多いですね。その理由として、これまで、家が狭いからとかいろんな理由を耳にしましたが、今ひとつ完全に納得できるものがありませんでした。
案外、こうしたギミックが単純に好きと言うのも理由のひとつなんじゃないかなと思います。
例えば昔の上流階級で流行ったカード遊び用のテーブルなども、普段折畳んだ状態では普通のコンソールテーブルやデスクのように見えて、お客さんが遊びにきて、じゃトランプでもと言う時にガバッと開くとフェルト張りの天板が現れる。これは、ちょっとした演出なんじゃないかと思う訳です。これは良いと、そのスタイルが流行するんじゃないかなと。
一度上流階級で流行しますと、少し裕福な庶民も真似をして徐々に一般化していくでしょうし、そうなるとひとつの家具デザインとして固定化していったのかもしれません。
実際、このテーブルをお客さんにお見せする時に、「実はこれはですねー、こうやってまわすんですよー」と自慢げに見せびらかす自分がいますし。
Folding occasional table
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ZH116