スワロウデイル・アンティークス

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イングランド中西部の椅子

イギリスの家具は地方による特徴の違いがはっきりしていますが、その違いがもっともわかりやすいのが椅子です。

当店でも、そのデザインの豊富さ、人々の生活に寄り添いながら使い続けられて来た家具の魅力から力を入れて扱っているジャンルのひとつです。

この椅子は1820年頃から1860年頃までイングランド中西部のWellington近辺で多く作られた形のようです。カントリーチェアにしては脚先の凝った形のロクロ加工など技術的に成熟した形をしています。こういった特徴は同じ中西部でも、より南部や、西部の方ではあまり見られず、わりあい北部の発展した町の工房のものに見られるようです。ウィンザーチェアにおけるhigh Wycombeのような生産の中心地だったのでしょう。

二枚目の写真
長年の使用で浮き出た木目がきれいです。
18世紀以前は、こういった板座面は殆ど見られずラッシュ・シート(イグサの一種で編んだもの)が殆どだったようです。

三枚目の写真
やはり長年の使用で磨り減った、左右の前脚をつなぐ貫が面白いです
1/4ほどは元から磨り減っているでしょうか、この独特の形状もこの地方の椅子の特徴です
前後の脚を結ぶ貫(ストレッチャー)はダブルになっています
全体に堅牢な作りで、この椅子もこのまま使用に耐えそうです

ところで、この椅子は背もたれのスピンドルと呼ばれる紡錘型の飾りが3つですが、4つある他はほぼ同じ椅子も同時に入荷しています。

スピンドルバックチェア
イギリス中西部地方 19世紀中頃
幅49cm 奥行き36cm 高さ90cm 座面高42.5cmほど

SOLD              お問合せ商品番号 B1-101

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