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イングランド北西部によく見られるスピンドルバックチェアです
背もたれの紡錘型の飾りが特徴で、名前の由来になっています
使い込まれ磨き込まれて木目の浮き上がった肘掛けや、渋い艶が風格を感じさせます
これをイギリスで見つけた時は、本来の植物で編まれた座面ではなく、おざなりな板が乗っていました。
おかげで、ちょっとみすぼらしい姿でしたが、それ以外のオリジナル度が非常に高く、一目で素晴らしいカントリーチェアだとわかりました。
座面は編み直せば良いだけなので問題ありません。
家具を探すにあたって私が重視するのは見かけの綺麗さではなく、素性の良さなのでまさに当店向きのアイテムでした。
オリジナルの座面枠は何のダメージも無く残っていたので、板を取り除いてラッシ(藺草の一種)で座面を編み、本来の姿に戻しました。
後は汚れを落とすだけですが、単純な汚れだけでしたので、固く絞った雑巾で何度も擦る事で綺麗になりました。
単に汚れが落ちただけではなく、艶も戻りました。
大切に使い続けられて来た古い家具の証です
右の写真は座面の編み始めの所です
隙間に詰め物をしたりしながら根気よく編んでいくのですが、結構時間がかかります。
Spindle-back arm chair
SOLD