小ぶりなウィンザーアームチェア

背も低く、かなり小ぶりなアームチェアですが、雰囲気が抜群に良いです

右端は修復中の写真ですが、虫喰いなどで木が若干弱っていましたので、文化財などの修復にも使われる樹脂を虫穴から注入し補強しています。

昔の修理が原因で傷んだ部分なども埋木するなどして直し、隠れたジョイントのダメージ部などは作り直した所もあります。
組み上げは後々の再修復も考慮し、例によって膠を用いて行いました。

再仕上げは行わず、汚れや付着した古い塗料などを天然テレピンで洗い落としてから無色のビーズワックスをかけました。

今後使い込むほどに良い色艶になって行くでしょう。

座面部のクローズアップでは、右奥の方に穴があいているのが見えますが、もともと木にあいていた節脇の空洞です。
面白い景色になっていますね。

実用的な強度は充分だと思いますが、当然新品の物に比べたら劣ります。
ズドンと腰掛けたり、前脚を浮かせるような座りかたは無理です。
まあ、もともとそんな座りかたはいけませんが、古いお爺さんの椅子と思って優しく扱って頂ければと思います。

この椅子の寿命があとどれだけなのかは正直正確にはわかりませんが、まだまだと椅子が言っているように感じます。

Windsor Arm Chair
W520 x D440 x H850 SH（座面高) 400mm

SOLD

お問合せ商品番号　A1-89

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