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こちらも19世紀のウィンザーチェアです
背もたれのデザインからホイールバックと呼ばれるタイプです
まさにその部分にダメージがあり仕入れをためらったのですが、素晴らしいパティーナに魅かれたのとある修復法を試してみたく入手しました
この部分です。クラックが入り強度がなく欠けもあります
しかし、なんとも言えない味があり作り直すのは勿体無い
そこで裏側から同じ形に切り出した当て木を全体の2/3ほどに接着し補強しました
以前別の場所でこの修復方法を見た事がありなかなかスマートだなと思ったので取り入れてみました
表からは全くわかりません
この椅子は相当愛されて使い続けられていたようで、右前側の脚も別のものに交換されています
よく見ないとわかりませんが、若干形状が異なります
おそらく別の椅子のパーツだったものを再利用したのだと思います
こういう直しのある椅子の場合、オリジナリティの点から問題と思われる方もいらっしゃるでしょう
しかし、古い椅子の場合直しのないものの方が稀で、直しながら大事にされてきたからこそ現存するわけです
美術館などには無修復の工芸品が飾られていますが、それらはある時点で生活史から切り離されたものです
長い事使い続けられ、これからも末長くご愛用いただけるようなものこそ価値があると考えます
さらにディテール写真をどうぞ (写真はクリックで拡大します、このページに戻るときはブラウザの戻るボタンでお願いします。)
こちらは前述のようにとても愛着のある品です
しかしやはり思い切って特別価格の10万円でご提供いたします
サイズ W50cm x D53cm x H85cm 座面の高さ41cm
座面が若干低めですが柔らかい曲面がお尻にフィットして、とても座り心地が良いです
Sold ご売約済み
タグ: windsor chair