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革ボタンを見ていて、昔うちの母親が作ってくれた洋服を思い出しました。
その頃に自分が着ていた服はほとんど全部が母親の手作りで、自分の服をほどいて仕立て直したりしたものでした。
ボタンなども大切にとっておいたものから選んでつけていたと思うのですが、ちょっとオシャレで凝ったデザインのものが多かったように思います。
ボタンがたくさん入った箱があって、それを見るのは楽しみでした。
昔の人は服が傷んで着られなくなっても、ほどいて再利用したり、ボタンやホック(ホックってわかりますか?)は別にとっておいたものです。
写真の缶もそんな一つなのでしょうが、NFSのボタンが一緒に入っていることで70年余りの時をもリアルに感じます。
NFSは大戦中の1941年から1948年ごろまで組織されていたようですが、当時ドイツ軍の空襲に悩まされていたイギリスではこのような消防隊や防空隊が、民間のものも含めてあったようです。
いわば、国を挙げて国土を守っていたわけですね。
戦争を経験した人はどんどん少なくなり、その記憶も段々はかなくなりますが、何かの折にふとリアルなものと接した時に想像力を働かせることは大事なことだと思います。
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