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ずらりと並んだ背もたれのスティックが美しいウィンザーチェアです
座面のElm材以外は、高級なYew材が使われています
Yew独特の光沢と淡紅色がきれいです
これらの光沢と色合いは塗装によって得られるものではありません
良材と年月によるパティーナによるものです
Yew材の美しさを感じる部分です
左アーム付け根に古い金具による修理の跡があります
Yew材の特徴としてところどころ隙間が開いた部分がありますが、強度には問題ありません
座った感じはガチガチに硬いのではなく、若干ルーズに感じる柔らかさがあります
これも古い椅子にあることですが、現状で使っていただく方がオリジナルの状態を楽しめると思います
ぜひ実際に座ってお試しください
不具合が生じた場合には修復も可能です
ウィンザーチェア
テームズバレーエリア
1800年代初頭
W57 x D60 x H95 cm
座面の高さ 38cm (若干低いです)
SOLD お問い合わせ商品番号 J1-16
素材はyew (西洋イチイ)とelm (エルム)になります
買いそびれて残念と思っていた方、よろしくお願いいたします
追記: おかげさまで売約となりました
SOLD
これほど、はっきりわかるマークばかりではなくて、イニシャルだけというのも多いのですが、それでも参考にはなります。
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ウィンザーチェア特集、ご好評をいただいています
今日は、その中の一脚をご紹介します
Yewというのは以前にもご紹介しましたが、西洋イチイの木ですが、ウィンザーチェアによく使われる高級材です。
淡紅色の滑らかで美しい木肌が特徴です。
この椅子は、その木を脚にまで惜しみなく使用して作られています。
小ぶりな大きさもあって、ウィンザーの中ではちょっと可愛い印象の椅子になっています
ウィンザーアームチェアは相対的に高価であると思われる方も多いでしょう
こちらの椅子は値段設定を頑張ってお安くしています
少しでも身近に感じていただけたらと思いました
だからと言って何ら見劣りのする椅子ではなく、むしろ高級ウィンザーのお約束であるユーウッド(いちいの木)が使われていたり、座面のエルム材もとても良い部材が使われていたりと、お得感があると思います
アーム下のサポートの挽物の形状が好き嫌いはあるでしょうが、背もたれもシンプルなスティックバックで綺麗な椅子です
もちろんウィンザーならではの安心感ある座り心地も抜群です
詳しくはギャラリーをご覧ください
ギャラリーの記事はこちらからどうぞ
先日、ワックスを使った家具のクリーニングについて書きましたが、ご来店いただいたお客様に実演して見ていただきましたので、その時の様子をご紹介します。
上はウィンザーアームチェアの肘掛け部分です
黒っぽい汚れが見えますが、全体的にもうっすらと膜が張ったような状態で汚れています
最近のように高温で多湿な状態ですと、触ってもベタベタと気持ちの悪い状態です
この写真の右半分先端方向が完全に汚れを落とした状態です
ビーズワックスを使って、先日のブログに書いたやり方でクリーニングしています。
最初の写真と同じ材料かと思うぐらい違いますね、ユーウッド(イチイの木)独特の薄紅色がかった色合いがきれいです。
同じ椅子の一本の部材で作られた肘掛けの右左ですから同じ材料なのです
さらにこの写真の左側は汚れを十分に落とさずにワックスをただ塗って布で拭き取っただけの状態です
一見綺麗なのですが若干くすんで見えますね。この状態ですとワックスの下に汚れを閉じ込めた状態なので、しばらく使っているうちに汚れがべたついてきます。
ですから、やはりワックスがけとしても不十分なやり方であることがわかります。
よく言うのですが、木味(パティーナ)と単なる汚れは違います
汚れを落として綺麗になった部分には古い木ならではの柔らかい色艶とスムーズな手触りがありますが、これが所謂パティーナなのです。
体に接しない部分など、あえて汚れを残して雰囲気を楽しむのもありなので、何が何でも汚れを綺麗にする必要は全然ありませんが、ワックスの本来の目的のひとつをご紹介させていただきました。
目の前でご覧いただいたお客様も納得されていたようでした。
久しぶりにウィンザーアームチェアが追加されました
椅子は一つ一つ掛け心地が違うものですが、これはかなり良いと思います
もちろん、人によって体格が全然違いますので合う合わないはあります
パブコーナーに置いていますので、ぜひゆっくり掛け心地をお確かめください
比較的リーズナルブルなお値段も、超円安のご時世に逆行してお得です
詳細データ等はこちらからどうぞ