スワロウデイル・アンティークス

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country chair

スピンドルバックチェアを仕上げました

2016年10月21日

spindle back chair

いつまでも夏みたいな気候が続きますね。
昨日などは真夏と同じ格好で自転車に乗っていましたが、しっかり汗をかきました。
多摩川の土手を走っている時には、蛇が元気よく通り過ぎるのに遭遇しました
人間以外の生物も調子が狂ってしまうのではと心配になります
もっとも今日あたりは大分涼しく、これから急に寒くなるのかなと思うと、それはそれで寂しい気もします。

写真の椅子はギャラリーでご紹介済みのものですが、最近思い立ってレストアしたものです。
オリジナルのコンディションのままというのも良いのですが、べたつくような汚れがついたままだとお客様によっては購入に二の足を踏まれるかもしれません。ですので、ちゃんとクリーニングの終わった状態の椅子も見ていただけるようにしておこうというわけです。

spindle back chair

背もたれや座面などは、直接体に触れるところなので重点的に汚れを落としました
木味は落ちるどころか、よりはっきりしてくるのがお分かりいただけますでしょうか?

spindle back chair

これは真ん中の横棒(ストレッチャー)にピントを合わせました
アッシュ材独特のはっきりした木目が綺麗です

spindle back chair

これは正面のストレッチャー
足をのせがちなところなので、上部が磨り減っているのがよくわかります
少し下から写したのは、元の彫り込まれた溝が、こすれない下部には残っているのがわかりやすいからです
この辺の木目も楽しいですね。

今はクリーニングが終わったばかりなので、全体に少々ツヤが強くなっていますが、これは徐々に落ち着いていき、逆に使用中によく摩れるところはますます磨きがかかっていくと思います。使えば使うほど良くなるのがアンティークの強みです。

この椅子の詳しいデータなどは、ギャラリーのこちらをご覧ください

自然光 (instagramから)

2016年8月19日

前回のと同じ椅子ですが、ギャラリーの照明を点ける前の光が良かったので

とてもよくこの椅子の雰囲気が出ていると思います

小ぶりなウィンザーチェア

2016年8月11日

small windsor

この椅子はなんとも言えない古色を帯びています

座面のエルム材の表情も面白く、複雑な木目に加えて縮れたようなパターンを描いています

シンプルな形もいいですね

小ぶりですが、男性でも座れます

ただ、ちょっと低いかもしれません

虫食い跡は例によって内部の殺菌や強化をしていますが表面の穴はふさいでいません

強度的に不安のあるところは、木材を交換してあります

古びた風情の椅子で、置いてあるだけでも絵になりますが、ちゃんと使えなければと思い時間をかけて修復しました

是非、実際にごらんいただければと思います

サイズなど詳細はギャラリーにアップしてありますので、よろしければごらんください

 大きなウィンザーチェア

2016年7月22日

large lath back windsor arm chair with splat

ラスバック・ウィンザーチェアというタイプですが、詳しく書きますとlath back windsor arm chair with splat という具合になりましょうか。

スプラットという背もたれの中心の板飾りが特徴的な、大きなウインザーチェアです

木味の良さもなかなかです。エルム独特の木目がとてもきれい。

この座面ヒビが入っていますが、接着して裏から補強してあります

large lath back windsor arm chair with splat

昔からのお客さんは、前からの在庫とご存知ですよね

これだけ魅力的な椅子なのに、なかなか嫁ぎ先が決まらないのです。

やはり、大きさがネックなのか。

座ってみると包み込まれるような安心感のあるビッグチェアです

今回久しぶりに、ご紹介してみました

サイズなど詳しくはギャラリーのこちらをご覧ください

アイルランドの椅子

2016年7月10日

Irish famine chair

ちょっと変わった素朴な椅子です。

なんか作りが素人っぽくも見えます。

すごく古くも見えますし、そうでもないようにも見えます。

このタイプはFamine chairとか、Hedge chair とか、もっとひどい言い方ではFool’s chairなんて言われます。

意味は飢饉とか垣根とか〇〇とかですよね

要は貧しい田舎のお百姓さんなどが手近な材料で作った椅子という意味のようです。

アイルランドはジャガイモの疫病のために18世紀と19世紀にひどい飢饉に陥った歴史があります。

特に19世紀の時は、そんなひどい食糧不足の中でもイングランドへの食糧輸出を強制され、またイングランド側も援助の手を差し伸べなかったということで、大勢の人が餓死しました。

そのため、アメリカやその他の国への多くの人が移住していきました。ケネディ家も元はアイルランドの人ですね。

イングランドとアイルランドの間の確執にはこのような歴史も重要な要因となっているようです。

アイルランドの田舎といえば飢饉、という連想なのでしょうか

なんか悲しい呼び名のような気がしますが、この手の椅子が多く作られたのもその飢饉の最中の19世紀中期だったようです。

この椅子は現在在庫にある商品ですが、過去に扱った下の椅子もやはり同じ名前で呼ばれるようです

Primitive chair 1

この椅子は以前もご紹介しているのでご記憶の方もいらっしゃるでしょうが、座面の作り方が独特でした。

3枚の板を使って組まれた座面の真ん中だけが薄い板で、それを支えるように前後の厚板から貫が渡してあります。

まるで家を作る大工さんのようなやり方です。

こんな椅子は他にないだろうと思っていたのですが、このタイプもアイルランドの一部では作られていたことがわかりました。

この椅子は売約済みです。

アンティークの椅子の世界は奥が深くて、面白く、調べがいがあります。

 new item スモーカーズ・ボウ・チェア

2016年6月18日

組み上がりお掃除もすみましたので、サイトにアップしました 。 #アンティーク #チェア #ウィンザー #スモーカーズ Reassembled. Cleaned. No colour, no finish applied. bees wax only

ウィンザー系の椅子が少なくなってきたので、在庫から追加いたしました

これは座り心地も良く本当に便利な椅子です

アンティークの椅子は窮屈だと感じられている方にもお勧めです

安心して寄りかかれるよう、修復済みです

詳しくはギャラリーをご覧ください

 new item イーストサセックスの椅子

2016年5月6日

"Beckley" chair

ギャラリーにラッシュ座面の椅子を一枚追加しました。
この椅子の詳細は、ひょんなことから判明しました

仕入れた時から可愛い椅子だなとは思っていたのですが、自分の知識にあるイギリスの典型的なカントリーチェアの類型に当てはまらなかったので、どういうものかなと思っていました。

イギリスの椅子は地方によって特徴がはっきりしているものが多いので面白いのですよね。
ただ、これに関しては、椅子の専門書にあたっても同じようなものが見当たらず、ボビン加工の背もたれの感じからサセックス地方あたりかなと漠然と思っていたぐらいです。

ところが先日、お客様と色々とりとめもなくアンティークのお話をしながら、パラパラと本をめくっていましたら、まさにこの椅子とまったく同じ写真を見つけてしまいました。それによりますと、背もたれのボール状の加工と、前脚の竹を模した加工などが非常に特徴的で、イーストサセックス地方のBeckley村のものであるとして2枚の写真があげられていました。

その2枚のうち1枚のものが、細部に至るまでまったく同じデザインでした。
ちなみに、もう一枚は背もたれトップが板状ではなく下と同じボビン加工です。年代はどちらも同じで1820年から50年ごろとのことです。

その本は椅子の専門書ではなく、イギリスのカントリー家具全般の本でしたので見落としていたのだと思います。
確認のために他の資料も探し、ネット検索もしたのですが、その本以外には資料が見つかりませんでした。
アンティークの資料としては権威ある出版元ですので、まず間違いはないでしょう。

Beckley村というのはアンティークタウンとして今でも有名なRyeと同じ行政区のようです。
もともと製鉄が大変盛んだったようで、16世紀から18世紀にかけては大砲や銃など重要な武器製造の拠点でもあったようです。
おそらくその後はさびれて人口流出や海外移住なども行われたようですが、かつては多く人も集まる活気のある村だったのでしょうか。

いろいろ調べてわかったのは、そんなところなのですが、イギリスの地方の村の歴史背景が一つの椅子から見えてくるというのが、いつもながら面白いですね。以前も羊毛産業の興隆と椅子のデザインの関係についてわかったりということがあったりしました。

この椅子に関する詳細はこちらのリンクからギャラリーをご覧ください。

参考資料  ENGLISH COUNTRY FURNITURE 1500-1900, David Knell , Antique Collectors’ Club 1992 , 図版472

 new item 素朴なチャペルチェア

2016年4月21日

chapel chair

ギャラリーに写真の椅子を追加しました

上は商品写真っぽくないですが、むしろこういう感じがこの椅子のイメージに近く感じます

もともと、きっちりと正確な写真を撮るのは苦手なので、普段の写真もイメージと思っていただいた方が良いとは思います。

それでも、実際の色合いに近い写真などをギャラリーにアップしてありますので、よろしければこちらからご覧ください

 from workshop 修復中の椅子から

2016年4月1日

rocking chair restoration

今回は修復中の椅子を色々な角度から見ていただこうという趣向です
すでにInstagram等で断片的にお見せしている写真もありますが、ここでまとめて詳しくご紹介します

 

上の写真が修復に取り掛かる前の状態です
座面は布張りになっていたのですが、座を支える骨組みが折れてしまったり釘でボロボロになっています
よく見ると、元の座面はラッシュというイグサの一種で編まれていたものであることがわかります
こういったカントリーチェアはラッシュ編みが普通で、骨組みにもその痕跡が残っています
過去のいずれかの時点で布張りにしてしまったのですね。

 

前回同様椅子を後ろから。二段あるストレッチャーの下の物は何故か裏側が平らです。これは割れて落ちたのではなく、材料節約の為に意図的に正面側だけちゃんと挽物加工したものと思われます。 chair from behind 2 #woodsaving #turner #stretcer

分解中に普段は見ない角度で椅子の前部を裏から見ています
面白いのが下側の横木(ストレッチャー)が部分的に平らになっているところです
これは後から欠け落ちたのではなく、最初から太さ(直径)が足りない木を使ってロクロ挽きしているのですね
普段目につかないところなので、材料を節約したのでしょう
こういう割り切りは結構目にします

 

rocking chair sledge

ロッキングチェアのソリの部分を外すためにひっくり返しているところです
この角度もあまり見ることはないと思います
なんか独特の、生き物のような存在感があります
長年の使用で木目が浮き上がっています

 

chair from behind #antique #chair #woodgrain

これも椅子の背もたれを後ろから撮ったもの
板の表面の凹凸がわかるように光の当て方を工夫してみました
一様に平らな面ではないことが見えます
機械製材ではなく、割り木などによる素朴な手作業で板にしたように思えます
ここでも裏側の下の方などは材料が足りない部分がありますね
裏だからいいのです(笑)

 

reconstruction chair

修復中の一コマ
分解して座面を支える骨組みを作り直しています
このように目に触れない部材はさらに大雑把に割っただけの木が使われています。
そこで新たに作り直す際もナタや斧を使ってざっくりと整形していきます。
座面を編んでしまえば見えなくなってしまうので、そこまでこだわる必要は本当はないのですが、なんかそうしないと気持ちが悪いのです。

 

rocking chair

汚れをテレピンで洗い、ビーズワックスで仕上げました
ニスやステインなどは使いません

 

最後にラッシュで座を編み上げます
本当は刈り取ったラッシュを何本か縒り合わせながら編んでいくのですが、さすがに国内で適当な材料が入手できないので、イギリスから持ってきた既に縒ってロールにしたものを使います。座面の見た目は変わりありません。

 

今回はちょっと違った視点から椅子の修復を取り上げてみました

 

いかがでしたでしょうか

 

 new item スクエアバック・チェア

2016年2月13日

square back country chair

本当に古い家具だけが持つ独特の雰囲気というものがあると思うのですが、この椅子にもそれを感じます

残念ながら、比較的大きなダメージを修理したところがありますが実用には差し支えなさそうです

ご心配ならさらに丁寧に直しますが、ギャラリーに詳しく書きましたが現状特価というのも良いかなと考えています

詳しくはギャラリーのこちらをご覧ください

 Soldの椅子ですが

2016年1月16日

primitive windsor arm chair

ギャラリーにアップする暇もなく、あっという間に売約済みになってしまった椅子です

Soldの家具を改めてご紹介するのもなんですが、素晴らしい椅子でしたのでせめて写真だけでもということで、、、

アンティークは一般的にもone and onlyなものなのですが、こういう家具は本当に同じものが二つとは無いものです

ギャラリーのこちらにさらに写真をアップしてありますので、よろしければご覧ください

 new item ホローシート・アームチェアを更新

2015年11月19日

Hollow seat arm chair

この椅子は座面の一部にダメージがあったものの、フルオリジナルの良さを残したいい家具でしたので、そのまま手を加えずに置いておいたのですが、やはり本来の美しさを分かっていただくには、ある程度修復をした方が良かろうと思いまして直しました。

と言いましても、この椅子の美しいツヤは汚れを落とした結果現れた本来のものです。

クラックや欠けも直しましたのでバッチリです

ギャラリーの写真も更新しました、よろしければこちらからご覧ください