スワロウデイル・アンティークス

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windsor chair

スティックバック(ボウバックタイプ)ウィンザーチェア

2023年3月10日

写真をクリックすると拡大します

ずらりと並んだ背もたれのスティックが美しいウィンザーチェアです

座面のElm材以外は、高級なYew材が使われています

Yew独特の光沢と淡紅色がきれいです

これらの光沢と色合いは塗装によって得られるものではありません

良材と年月によるパティーナによるものです

Yew材の美しさを感じる部分です

左アーム付け根に古い金具による修理の跡があります

Yew材の特徴としてところどころ隙間が開いた部分がありますが、強度には問題ありません

座った感じはガチガチに硬いのではなく、若干ルーズに感じる柔らかさがあります

これも古い椅子にあることですが、現状で使っていただく方がオリジナルの状態を楽しめると思います

ぜひ実際に座ってお試しください

不具合が生じた場合には修復も可能です

ウィンザーチェア

テームズバレーエリア

1800年代初頭

W57 x D60 x H95 cm

座面の高さ 38cm (若干低いです)

SOLD   お問い合わせ商品番号 J1-16

イギリスから新入荷品が届いております

2023年2月27日

まだまだ、店内ごちゃついておりますが、ご覧いただけます
むしろ整理前の方が色々お楽しみいただけるかもしれません

最近の店内から

2022年7月30日

連日猛暑が続きます

当店のギャラリーは壁が二重になっていることもあって外気温の影響をあまり受けません

エアコンも効きすぎるぐらいです

前室の工房がとても暑いのでサーキュレーターで風を送っています

ギャラリーはちょっとした別世界ですね

どうぞ涼みがてらお立ち寄りください

開店20周年特別提供品第三弾

2022年5月26日

今回はこちらのウィンザーアームチェアになります

背もたれのデザインが前回のものと若干異なりますが、基本は同じホイールバックと言われる、車輪を元にした形です。

前回のはスポークがあるようなデザインでしたが、こちらはそれがないタイプです。

現代風に言えばディスクホイール系でしょうか

おそらくロンドン西方のテームズバレー上流域のあたりで作られたものでしょう

時代も同じく19世紀です

エルム材の座面は幅も充分で、低めの高さも相まってゆったりした感じです

ちなみに座面の高さは40cmほどです

修理の必要なところも無く、コンディションの良い椅子です

原価に近いお値段でご提供するのが、だんだん惜しくなってきました 笑

ご売約済み Sold

Windsor chair 商品番号 E1-27

W54 x D50 x H87cm

座面高40cm

開店20周年特別提供品第二弾

2022年5月13日

こちらも19世紀のウィンザーチェアです

背もたれのデザインからホイールバックと呼ばれるタイプです

まさにその部分にダメージがあり仕入れをためらったのですが、素晴らしいパティーナに魅かれたのとある修復法を試してみたく入手しました

この部分です。クラックが入り強度がなく欠けもあります

しかし、なんとも言えない味があり作り直すのは勿体無い

そこで裏側から同じ形に切り出した当て木を全体の2/3ほどに接着し補強しました

以前別の場所でこの修復方法を見た事がありなかなかスマートだなと思ったので取り入れてみました

表からは全くわかりません

この椅子は相当愛されて使い続けられていたようで、右前側の脚も別のものに交換されています

よく見ないとわかりませんが、若干形状が異なります

おそらく別の椅子のパーツだったものを再利用したのだと思います

こういう直しのある椅子の場合、オリジナリティの点から問題と思われる方もいらっしゃるでしょう

しかし、古い椅子の場合直しのないものの方が稀で、直しながら大事にされてきたからこそ現存するわけです

美術館などには無修復の工芸品が飾られていますが、それらはある時点で生活史から切り離されたものです

長い事使い続けられ、これからも末長くご愛用いただけるようなものこそ価値があると考えます

さらにディテール写真をどうぞ (写真はクリックで拡大します、このページに戻るときはブラウザの戻るボタンでお願いします。)

こちらは前述のようにとても愛着のある品です

しかしやはり思い切って特別価格の10万円でご提供いたします

サイズ W50cm x D53cm x H85cm 座面の高さ41cm

座面が若干低めですが柔らかい曲面がお尻にフィットして、とても座り心地が良いです

Sold ご売約済み

 

ウィンザーチェアを特別提供(開店20周年)

2022年5月2日

2002年にSwallowdale Antiques として最初のお店をスタートしてから、早いもので20年が経ちました。

家具修復の修行をきっかけにアンティーク家具の世界に入った時は、まさか自分でお店を持つようになるとは思いもよりませんでした。

それが、あっという間に20年です

当初は横浜の青葉区で6年、東京中目黒に移り10年、そして現在の豪徳寺店が4年目になります

自分としては周年というものに特にこだわりがないのですが、ここまで続けられたのもお得意さまをはじめとする周りの皆さまのおかげと思い、在庫品の中から何脚かの椅子を特別価格でご提供しようと思いました

写真の椅子は19世紀のウィンザーチェアです

背もたれの曲木のパーツの断面が丸みを帯びているのが珍しいと思います

とても綺麗な椅子だと思いますが、座面の幅がとてもコンパクトなのです

座り方によっては、体の大きい人は肘掛けのサポート部が窮屈に感じるかもしれません

この部分の幅が32cmになります

W58cm x D58cm x H94cm 座面高が43cmです

エルム材とビーチ材が使われております

肝心のお値段ですが元が180,000円と元々お買い得なところ、今回は100,000円でご提供いたします

ご興味のある方はメール、SNS等でお問い合わせください

なお、昨今宅配業者によるアンティークの引き受けを断られる事があり、地方発送は難しいかもしれません

申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします

Sold ご売約済み

ウィンザーチェアとペイント

2021年2月13日

ちなみに、下が全体を写した写真です
クリックすると拡大いたします(かなり大きくなります)
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ウエストカントリー ウィンザーチェア

2020年8月14日

因みに僕はこのウエストカントリーと呼ばれるイギリス南西部の家具とウェールズの家具が好きなのですが、この両地域の古い椅子にはかなり似たものがあります。両地域はブリストル海峡を挟んでいるだけなので、それほど不思議はないと以前から思っていたのですが、今読んでいるウェールズの家具の研究書に、はっきり両地域の関係性について記述がありました。ウェールズやブリストルあたりの聖職者や有力者は両地域に屋敷を持つことが多かったそうです。また、ウェールズは辺境のイメージがありますが、海岸線も長く貿易港も豊富にあり、一度海に出てブリストル海峡を上り、セバーン川に入り、イギリス中西部の内陸まで広く生産された家具が届けられていたようです。
 ウェールズはイギリスの家具産業において重要な地域だった事がわかります。

通常営業に戻りました

2020年5月29日

とはいえ、まだ安心は禁物ですね

Instagramにも書いていますが、奥の部屋は一組ずつご覧いただきます

以前から、物理的に狭すぎて無理がありました

また、天候や所用により不定期に休むことがあります

よろしくお願いいたします

ハイバック・ウィンザーチェア

2020年4月3日

肘掛のところが一本の曲木ではなく、三本の木を組み合わせてあるのが特徴的です

工房のスタンプマークなどは無いのですが、全体的な特徴から19世紀中期にイギリス南西部で作られたものと思われます。

座面はエルム材、ボウバック部や肘掛のサポート部はアッシュ材、その他はビーチ材でしょう

曲木のサポート部。

続く三本のスピンドルは樽型になっているのが面白いです

三つの部分からなるアームの接合部には過去の修復跡があります

一部、鉄の板で補強もされています

古いウィンザーはとても座りやすく、19世紀後期以降の工業製品ぽくなるウィンザーのような無骨さがなく美しいですね。

リーズナブルなお値段も魅力です

サイズ W57cm x D58cm x H103cm 座面の高さ 約42cm

¥242,000 税込     お問い合わせ商品番号 F2-63